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7月24日に迫った地上デジタル放送(地デジ)への完全移行を控え、島根、鳥取両県の約1万8790世帯で
韓国のテレビ電波との混信による受信障害が発生していることが29日、分かった。
通常は届かない韓国の電波が、夏場の気象条件により「異常伝搬」しているのが原因。総務省は暫定的に
衛星放送(BS)などの利用で対応する方針だが、対象世帯ではローカル放送が視聴できず、天気など
地域情報を入手しにくくなる恐れが出ている。
中国総合通信局によると、受信障害は山陰2県の5市町で発生している。対象世帯は出雲市の
約1万1630世帯が最多で、浜田市の約3千世帯▽益田市の約2530世帯▽大田市の約260世帯
▽鳥取県大山町の約1370世帯―とみている。
昨夏ごろから、画面の一部がモザイク状になったり、映像が映らず黒い画面(ブラックアウト)になったりする状態が
各地で確認されている。最大で50分近く映像が乱れるケースもある。
5市町の住民からの相次ぐ苦情を受け、通信局が調査した結果、2012年末を目指して地デジ化を進めている
韓国のテレビ電波とのデジタル混信と判明した。
通信局によると、通常は届くことのない韓国のテレビ電波が、夏場の気象条件で大気中で屈折するなどして
異常伝搬。山陰地方で同一周波数の日本のテレビ電波と混信しているという。
両国間で協議し、最終的な周波数調整は12年度末となる見通し。
ソース
中国新聞