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★自民党 河野太郎 結局、何がしたいのか
●「脱原発」「執行部批判」で吠える、吠える
国会の会期70日間延長を諮った22日の衆院本会議採決で、党の方針に「造反」して賛成に回った自民党の河野太郎・前幹事長代理(48)。
メンツ丸潰れの党執行部は、この時期に議員に配る100万円の“氷代”(政策活動費)を凍結したほか、今週にも党員資格停止の処分を下す方向
で検討している。
もっとも、河野が党にかみついたのは、今に始まった話じゃない。原発を推進してきた自民党にあって、以前から“脱原発”の持論を展開。今月、
中堅・若手らと立ち上げた脱原発議連の会合では、「原発一本やりの自民党を変える」と気勢を上げていた。
公務員制度改革にも熱心で、つい最近も自分のブログで、国交省OBの天下り問題を取り上げて「自民党と民主党の歴代大臣が何もしなかった。
だから官僚になめられる」と切り捨てている。
そういえば、09年の総裁選では森元首相らの長老支配に対し、「腐ったリンゴを樽に戻せば全部腐る」と痛烈批判した。河野の言っていること
は至極まともなのだが、かといって、党を割って出るわけでもない。何を考えているのか。政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「河野氏は最近、こんなことを言っていました。『来年の自民党総裁選で総裁に選ばれ、再来年までに行われる衆院選で政権交代が実現すれば、俺
が首相になる』と。本気でそう考えているのです。ただ、それは自民党を出てしまっては実現し得ない。国民の人気がありながら、離党して存在感
が薄くなった舛添元大臣の轍を踏まないつもりなのでしょう。残念ながら、党内では依然としてキャンキャン吠える“変人”扱いですが、小泉元首
相のように、変人から総理になった例もありますからね。この先、どうなるか分かりませんよ」
もっとも、その時、自民党に政権を奪回できるようなパワーが残っていればの話である。
(日刊ゲンダイ2011年6月27日掲載)
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