11/06/28 10:30:44.64 0
>>1の続き
オーストラリアのクイーンズランド大学が09年に実施した調査では、父親が高齢であることと、
子どもの知能テストのスコアが低いこととの間には相関性があることが判明した(高齢の母親の子どもは、むしろテストのスコアが高かった)。
また、英キングス・カレッジの研究者が、それぞれ父親の年齢の異なる複数のネズミを育てて調べたところ、
父親の年齢が高ければ高いほど、社会的行動や探索行動に著しい障害がみられたという。
女性は100万~200万個の卵子を持って生まれてくるが、そのうち75%は思春期までになくなる。
卵子は日々消滅するが、生き残ったものには出生時に創られた本来の遺伝的要素が含まれている。
これに比べ、精子はもっと頼りない。射精のたびに数百万個の新しい精子細胞が再生成されるが、
細胞が再生されるたびに、遺伝コードにエラーが生じる確率が高まる。
それら「新しい」精子には受精能力があったとしても、突然変異が含まれている危険性がある。
04年に刊行された『The Male Biological Clock』(男性の体内時計)の著者、
ハリー・フィッシュ氏は、「男性が年を取るにつれ、受精可能な精子はなくならないとしても、
そのDNAの多くは異常である可能性がある。コピーの回数が多くなれば、印刷物の質が劣ってくるのと同じだ」と話す。
父親の年齢にかかわる傾向データがあまりないことが、恐らく父親の年齢と出生異常との相関性が長い間見過ごされてきた理由だろう。
それと、当然ながら「誰も自分が年を取っているなんて認めたくはないだろう」とフィッシュ氏は話す。
「特に男性はそうだ。男性はかつて王座に就いてきたため、『われわれは年を取らない。
女性と違ってたとえ90代になっても父親になれる』と考えてきた。男性は年齢を否定しながら生きている」
続く