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東日本大震災や福島第1原子力発電所の事故から逃れてきた人の避難所となった「味の素スタジアム」
(東京都調布市)にいた男性=自称(25)=が今年5月、生活保護開始に必要な当初の資金約30万円を
調布市の福祉事務所から受け取った直後、所在不明となっていることが27日、分かった。
男性の保護申請にはホームレス問題などで著名な司法書士も同行したことで、福祉事務所は「被災の緊急性」を
認め、保護を決定していた。東京都では男性が「被災者」の立場を悪用し、保護費を持ち逃げした可能性もあるとみて
調査に入った。
震災後、都は3月17日から味の素スタジアムと東京武道館(足立区)、同22日から東京ビックサイト(江東区)を
避難所として開設、閉鎖するまで計1400人以上が避難した。
関係者によると、男性は5月中旬に閉鎖間近の味の素スタジアムに避難。その直後に、調布市福祉事務所に
生活保護申請を行った。
男性は福祉事務所の聞き取りに対し、「茨城県で勤務していた会社が津波の被害に遭って被災した。社員寮も流され、
都内のホテルを転々としていた」などと説明。さらに、養護施設出身で身寄りもなく、「所持金は100円」とも話したという。
福祉事務所は通常、生活保護申請者の名前や生年月日、生活歴、資産の有無などの裏付け調査後、保護開始の
可否を判断する。しかし、今回のケースでは男性が「被災者」のうえ、司法書士も同席していたことから、緊急的な
保護の開始を認めていた。
保護開始後、福祉事務所は男性に避難所から民間アパートへの引っ越しを認め、転居資金約30万円を支給。
ところが、その直後に男性はスタジアムから姿を消し、連絡先の携帯電話もつながらない状態になったという。
都幹部は、「福祉事務所は男性の申し立てに疑問を持っていたが、被災を考慮して申請を認めた。こうしたことになって
残念だ」と話し、今後、福祉事務所との連携強化を図るとした。
一方、男性の生活保護の実施主体となる調布市の担当課長は「個別の事案には答えられない」と、歯切れ悪く答えるのみだった。
(つづく)
ソース 産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)