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・3歳の次女への虐待で、傷害ほう助罪に問われた実母の蝦夷森愛被告(27)=大和市=の
公判が20日、横浜地裁であった。暴力への恐怖、交際相手への依存、そして自らの身勝手さ―。
被告は、同居人の男(27)=傷害罪で起訴、公判中=が次女の腕にかみつくなどした暴行を
防げなかった理由を、被告人質問で語った。
蝦夷森被告は前夫の暴力が原因で離婚。その後、中学時代の同級生だった男と交際し
事件の半年前から小学生の長女と当時2歳だった次女を連れ、男のアパートで同居を始めた。
男は同居後、返事をしないという理由で、被告の娘2人への暴行を始めた。男は断続的に4日間
次女の顔を平手打ちし、腕をかみ、腹を足蹴にした。
虐待が発覚したのは、長女が担任に「妹がけがをして遠足に行けない」と告げたことからだった。
通報を受けた児童相談所職員がアパートを訪問。次女はかまれた左腕の皮膚が壊死していた。
病院で治療もさせていなかった。
検察側は、蝦夷森被告が男の暴行から逃れようとした娘2人を引き戻したり、外部に助けを
求めなかったとして、傷害のほう助に当たるとした。
「彼は怖くない。でも(娘への彼の)暴力が怖かった」。この日の被告人質問で蝦夷森被告は
そう語った。前夫と違い、男は被告に手を上げなかったという。男の次女への暴行を見て、
前夫から何度も体を蹴られた際の光景が頭をよぎった。かつてのように体を丸め、暴行が
終わるのを待った、と述べた。
弁護側は被告が置かれた状況を、児童虐待が起きる家族関係の一つ「支配服従型」と
主張した。依存的な母親が攻撃的な男性を選び、子どもを虐待。母親は男性への依存心で
虐待を傍観してしまう、という。「離婚後、自由になれたことがうれしかった。(同居した)彼は
自分の理解者と思った。自分の言うことを聞かない私の娘を暴力で罰した。でも、私は彼の
ことしか見えていなかった」。蝦夷森被告は当時の心境を振り返った。
初公判で「虐待を助長したことはなく、男と娘2人を引き離したりした」と述べた被告。
「虐待が知られれば、親子離れ離れになる。4人で暮らしたかった。私の身勝手な理由で
娘を助けられなかった」(抜粋)
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