11/06/19 14:01:32.49 0
「自分はダメ社員だと思って落ち込んできたけど、自分にも存在意義があるんだと思えた」
(30代会社員)
そんな読者の共感(?)を得てか、最近話題を呼んでいるのが『働かないアリに意義がある』
(メディアファクトリー新書)という本。進化生物学者によるアリの研究の話なのだが、
それを自分や自分の会社に重ねては、つい納得してしまう人も多いのだという。
著者の長谷川英祐・北海道大学大学院准教授がいう。「アリとキリギリスの童話の影響からか、
アリには働き者のイメージがありますが、実は巣のなかの7割ほどの働きアリは“何もしていない”。
さらに1割は一生働かないことが、これまでの研究で明らかになっているんです」
よく「2:8の法則」とか「パレートの法則」などと呼ばれるが、「よく働くのは全体の2割だけ」
というのはアリの世界でも同じというわけだ。
そしてこの本のキモは、その怠け者たちが、実は集団を維持するために必要な存在だという点。
「働いていたアリが疲労して仕事が処理しきれなくなると、いままで働かなかったアリが働きだす。
こうしていつも誰かが働き続けることでコロニーを長期間にわたって維持できるのです」(長谷川氏)
みんながいっせいに働くシステムでは、全員が同時に疲れてしまうため、誰も働けなくなる時間が
生じてしまい、それが組織にとって致命傷になる。そうしたリスクを避けるメカニズムとして、
働く者と休んでいる者がいるというのだ。
(>>2-10につづく)
▼NEWSポストセブン [2011.06.19 07:00]
URLリンク(www.news-postseven.com)