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24時間介助の重度知的障がい者 Nさんの自立生活
生活保護他人介護料大臣承認が取れました
茂田喜子(NPO法人自立生活センターK2 理事)
はじめに
Nさんが親元を離れて一人住まいを始めてこの5月で丸3年になります。
Nさんは重度の知的障がいがあり言葉を持ちません。
小中学校はずっと地元の普通学級に通い、卒業して自立生活センターK2に来るようになったのでK2の最古参のメンバーの一人です。
普通高校合格をめざした3年間の浪人中や定時制高校在学中もずっとK2に通所し、通学支援もしてきました。
(中略)
Nさんには24時間介助が欠かせません。
身体に障がいはないので一人で動けますが食事・トイレ・入浴・外出など生活全般に介助を必要とします。
また言葉でコミュニケーションが取れないため、仕草や顔つきなどから推し量り確認するようにしていますが、介助者にはNさんの気持や行動がすぐに理解できないことが間々あります。
Nさんは自分の意思がわかってもらえない時などパニックを起こし自傷・他傷をします。
Nさんの介助者になるには長時間の研修を必要とします。介助料の支払は毎月20万近くの赤字が続きました。
(中略)
K2はNさんとこの3年あまりの生活で一人住まいを支える楽しさがよりわかってきました。
自分の意思で物事を処理できる身体障がい者の介助とは違っていろいろなことがあり、最初のころは夜中に電話があるとNさんに何かあったのかと心配したり、
外出先や近所の家とのトラブルで謝りにいったり、介助者が彼の要求に応えられずに怪我をさせたりとさまざまなことが起こりました。
これからもまた違った困難が出てくるかもしれません。
(URLリンク(www.kaigoseido.net)から抜粋)