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読売が原発新聞と呼ばれるワケ
<ポダムとの関係は十分成熟したものになったので、具体的な協力申し出ができる
のではないかと思う>
早稲田大学の有馬哲夫教授(メディア研究)が05年、米ワシントン郊外の国立
第2公文書館から発掘したCIA(米中央情報局)機密文書の一節である。
終戦直後から60年代までに蓄積された474ページにわたるその文書には、
日本に原子力事業が導入される過程が詳細に描かれていた。
「ポダム」とは当時、読売新聞社社主で日本テレビ社長だった正力松太郎氏
(1885~1969年)の暗号名。
原子力委員会の初代委員長を務め、のちに「日本の原子力の父」と呼ばれる人物だ。
「戦後、CIAは正力氏と協力して日本で原子力の平和利用キャンペーンを進めて
いきました。彼が政財界の有力者とのコネを持っていただけでなく、新聞やテレビ
を使って宣伝できたからです」。有馬教授はそう解説する。
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