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“星の吸血鬼”が天の川銀河(銀河系)の中心領域で初めて見つかった。
恒星「青色はぐれ星(blue straggler)」は、ほかの星のエネルギーを奪って
若さを保っているという。
“共食い”をする「青色はぐれ星」は、既に銀河系の別の領域で見つかって
いる。周囲の星に比べ高温で明るく、外見がかなり若い。ほかの恒星との
衝突後に、その水素を奪って明るさを保っていると推測されている。
青色はぐれ星は密度が高い星団で頻繁に発見されてきた。星が密集して
いれば、共食いのチャンスが増えるからだ。銀河系中央の「バルジ」
(膨らみ部分)もまた星とガスが密集する領域で、その存在が今回初めて
実証された。
アメリカのインディアナ大学ブルーミントン校とカリフォルニア大学
ロサンゼルス校(UCLA)に所属する天文学者ウィル・クラークソン氏は
次のように話す。「以前からバルジにも存在するだろうと指摘されていたが、
多いのか少ないのか予測もできなかった。ついにその答えが出たというわけだ」。
NASAのハッブル宇宙望遠鏡でバルジ内と周辺の約18万個の星を
観測した結果、ほかの星よりもはるかに若く見える、謎の青い星が
42個見つかった。
18~37個は、約100億~110億年前に誕生した青色はぐれ星の可能性が
高いという。残りはバルジ内に存在する本当に若い星か、外部にある星だと
考えられる。
つづく