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焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」を巡る集団食中毒事件で、
経営するフーズ・フォーラス社(本社・金沢市)の勘坂康弘社長が「営業再開は難しい」として
取締役以外の社員約90人を解雇したことが8日、同社関係者の話で分かった。
同社は「被害者への賠償のため」として営業再開の準備を進めていたが、
地元の金沢市や富山県など自治体が原因究明が終わる前の営業再開に難色を示したことや、
営業停止による資金難が理由とみられる。
食中毒事件の発生を受け、富山、福井両県と横浜市は、計4店を営業禁止処分としている。
同社は他の店舗を含め全20店を自主的に営業停止にしていた。
被害者が死者を含め100人以上にのぼり、賠償金が高額に上ることから、
同社は「被害者に十分な賠償をするため」として、自治体の処分対象を除いた店舗での営業再開を模索していた。
勘坂社長は8日、幹部を含め、
社員に「自主再建を目指していたが、断念せざるを得ない。辞めていただく」と、口頭で解雇を告げた。
毎日新聞 2011年6月9日 1時03分(最終更新 6月9日 1時45分)
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