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東京電力福島第一原子力発電所で最初に水素爆発があった3日後、
原発から約50キロ離れた福島市内の雑草から、1キログラム当たり
100万ベクレルを超える高い放射能が検出されていたことが分かった。
福島県は政府に連絡したが、公表されたのは、翌日に別の場所で測った
6千分の1ほど低いデータだけだった。県は「意図的に公表しなかった
わけではない」としている。
県は3月15~16日に第一原発から福島市までの国道沿いや、
福島市の県原子力センター福島支所など5地点で、雑草や水道水(上水)、
雨水を採取し、放射能を測った。
その結果、5地点から採った計七つの試料のうち、ヨウ素が10万ベクレルを
超えたのは五つに上った。川俣町の国道114号と349号の交差点付近の
雑草からは、放射性ヨウ素が1キロ当たり123万ベクレル、放射性セシウムが
10万9千ベクレル。福島市の国道114号付近の雑草からはヨウ素が119万ベクレル、
セシウムが16万9千ベクレル検出された。
しかし、県が当時公表したのは、同支所の水道水から出た放射性ヨウ素の
177ベクレル、放射性セシウムの33ベクレルだけだった。公表を限定した
理由について、県は「数値の高低ではなく、直接体内に入る可能性があるため、
上水を優先した。それ以外は政府で発表すると思っていた」としている。
政府の現地対策本部によると、測定結果は、県から報告を受けた同本部が
ファクスで経済産業省の原子力安全・保安院に連絡している。3月16日以降の
周辺モニタリング結果は、文部科学省が一括して発表する段取りだった。
このため、15~16日のデータの発表を県と文部科学省のどちらがするのか、
あいまいになっていた可能性があるという。
▽朝日新聞
URLリンク(mytown.asahi.com)
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