11/06/06 10:30:12.84 0
★鳩山家の宿命か
鳩山由紀夫前首相が菅直人首相との「合意」を反故(ほご)にされたとして、怒り心
頭だ。前首相から「ペテン師まがい」という言葉も飛び出すとは尋常ではない。
合意とは菅内閣不信任決議案の採決で党内の造反を防ぐために菅、鳩山両氏が会談で
確認した事項だ。
鳩山氏はこれに基づいて復興基本法が成立し、二〇一一年度第二次補正予算編成にめ
どがつく六月中が首相辞任の期限と主張。首相側はそれは条件でないと突っぱね、事故
を起こした原子炉が冷温停止するまでの続投を表明した。これだと事故が収束するまで
首相が居座ることになる。
確かに、この確認事項に辞任という言葉はない。首相が「党内のことだから信用して
ほしい」と拒んだため署名もない。言質を与えず、結果的に小沢一郎元代表をも翻弄
(ほんろう)した首相が一枚上手で、鳩山氏は煮え湯を飲まされたのだろう。
政治家との約束をめぐっては前首相の祖父、鳩山一郎氏も辛酸をなめている。
一郎氏は首相目前で公職追放となり、吉田茂氏にその座を譲った。その際、吉田氏は
一郎氏が政界復帰したら政権を返すと約束したが、いざ追放が解除されても政権を譲ら
ず、吉田氏の首相退陣まで両氏は激しい抗争を繰り返したという。
約束を破られるのは、鳩山家の宿命なのか。それにつけても、半世紀を隔てて変わら
ないのは、権力の座にあるものの執念と狡猾(こうかつ)さだ。
■ソース(東京新聞) (豊田洋一)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)