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宇都宮市の中心市街地で、空き店舗、空きテナント数が141となり、調査開始以来最多となっていることが
3日までに、NPO法人宇都宮まちづくり推進機構による調査で分かった。総面積は約1万2000平方メートルと
野球場のグラウンド部分に匹敵する。景気低迷がベースにあるが、街の集客力低下や土地利用の悪循環を
指摘する声もあり、中心市街地のさらなる空洞化も懸念されている。
宇都宮市の中心商店街。シャッターが降り、「テナント募集」「貸事務所」の看板が目立つ。同市内の
不動産業者(50)は今年1月、オリオン通りのテナント物件を任されたが、新たな入居者はまだ見つかっていない。
「街の中に人が来ない。商売上の魅力が街にないことが最大の要因」と業者。「空いたまま老朽化したビルは
次々とコイン駐車場に姿を変える。結果、魅力ある店が減る。悪循環ですね」と続ける。
調査はNPO法人宇都宮まちづくり推進機構の委託で「第一測工」(同市新町)が、2005年から続けている。
対象区域はJR宇都宮駅からユニオン通りまで約320ヘクタール。
06年~07年度は100件以下だったが、その後増加に転じ、今年5月、初めて140件を超えた。
物件によっては情報収集が難しいものもあり、「実際の空き店舗数はもっと多い」と担当者はいう。
同市地域政策室は、要因の一つとして「賃料」を挙げる。09年度にまとめた中心市街地活性化基本計画の中で
「商業地の地価が減少しているにもかかわらず、坪単価は8000~1万円の高い水準で推移」と指摘。
「比較的大規模な物件も多く、需要とのミスマッチもある」という。
中心市街地の活性化は同市にとって最重要課題の一つ。同課は「空き店舗を埋めるだけの対策ではなく、
総合的に人が集まるような仕組みづくりが必要」としている。
宇都宮市中心街の空き店舗 過去最多の141に |下野新聞「SOON」
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