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自民など野党が菅内閣不信任決議案を提出した1日、東日本大震災で
被災した東北3県では、震災復興や原発事故の収束を急ぐべきだという
被災者の思いとは裏腹に、政局が急展開したことで戸惑いが広がった。
菅直人首相が視察した岩手県陸前高田市の米崎小学校に避難する
水産会社社長の熊谷直国さん(76)は「われわれに関係ないことで争って、
見捨てられたような気分だ」とあきれ顔。「菅さんが来ても何も
変わらなかったが、他の政党も頼りない」と肩を落とし、「とにかく
先が見えない」と繰り返した。
戸羽太・陸前高田市長は「やり方が悪いならトップを変えるより
支えた上で改めさせる努力をすべきだ」と憤慨。「前に進まない状況に
しているのも政治家だ。被災者のため仕事を止めるべきではない」と
厳しい口調で訴えた。
津波で経営していた飲食店と自宅を失った宮城県石巻市の山崎定三さん(63)は
「今は内閣不信任ではなく、与野党の大連立をつくり、復興に向けて
政治の知恵を結集してほしい。選挙はそれから」と話す。
菅首相について、山崎さんは「決して良いわけではない。復興への
対応が生ぬるく、後手後手に回っている印象」としながらも、
「新しい街づくりは10年も、20年もかかる。当面の課題も山積し、
与野党は協力態勢を組んでほしい」と語った。
>>2以降に続く
ソース:URLリンク(www.jiji.com)