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★現地本部長の池田副大臣が入院…政府、10日以上公表せず 後任は田嶋政務官
東京電力福島第1原発事故に対応する政府の原子力災害現地対策本部で本部長を務め
る池田元久経済産業副大臣が5月19日から体調不良を理由に入院し、10日以上も
「現地指揮官」の不在が続いていることが分かった。菅直人首相は事実関係を認め、3
1日夜、後任の現地対策本部長に田嶋要経産政務官を起用する方針を固めた。
池田氏は胃潰瘍(いかいよう)などと診断されたがすでに退院し、自宅療養中。政府
は池田氏の入院をこれまで公表しておらず、隠蔽(いんぺい)体質がまたも浮き彫りに
なった。
31日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、自民党の西村康稔氏が「10日以上も
隠していたのか」とただすと海江田万里経済産業相が事実関係を認めた。
(中略)
一方、池田氏は、5月18日に現地本部を離れる際に「後任の本部長を置いてほし
い」と申し出たが、海江田氏が「福島に戻らないなら副大臣の辞表を出せ」と拒否した
ことが分かった。関係者が明らかにした。
池田氏は副大臣辞任を拒否したため両者の溝が埋まらず本部長不在が続いた。福島県
は現地対策本部に「後任は来るのか」と何度も問い合わせたが、回答はなかった。池田
氏は「人を使い捨てにする非人道的なやり方だ。民主党になじまない」と周辺に強い不
満を漏らしているという。
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