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「憲法守った」と自負=元教諭、政治介入を批判-再雇用拒否訴訟
「失意はあるが、志を曲げず、憲法を守ろうとする義務を果たしてきたと思う」-。君が代斉唱をめぐる再雇用拒否訴訟で
敗訴が確定した都立高校元教諭の申谷雄二さん(64)は30日、東京都内で記者会見し、晴れ晴れとした表情を浮かべた。
申谷さんは、都教委が日の丸掲揚、君が代斉唱の方法を細かく義務付けた直後の2004年3月の卒業式で起立しなかった。
「憲法を無視するような学校運営に、抗議も抵抗もしないことはできなかった。座っているだけの静かな抗議をした」と振り返った。
さまざまな事情を抱えた生徒がいる定時制高校で約30年間勤務した。今は日本在住の外国人らに日本語を教えているといい、
「卒業生や保護者が裁判を支えてくれた。これを励みにして、まだまだ頑張っていきたい」と意欲を示した。
起立強制を目指す橋下徹大阪府知事の動きには、「日の丸を愛することが国を愛することだというのは短絡的な考えだ。
『教育は票になる』との思いかもしれないが、厳に慎むべきだ」と批判した。(2011/05/30-19:40)
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