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東京電力福島第一原子力発電所3号機で、事故直後の原子炉の
状態を調べた解析で、緊急時に原子炉の水位を保つ非常用の
冷却装置の配管が損傷した可能性があることが分かりました。
東京電力は、地震で重要な配管が損傷した形跡はないとするとともに、
「計器の誤作動の疑いもある」としていますが、仮に破損していたと
すれば、地震が影響した可能性も否定できず、徹底した検証が求められます。
福島第一原発3号機では、3月13日に冷却機能をすべて失ったあと、
翌14日までに燃料の大半が溶け落ちるメルトダウンが起きたと
考えられることが東京電力の解析で明らかになっています。
この解析は、地震のあとに実際に計測された圧力や温度などのデータを
基に行われ、この中で、緊急時に原子炉の水位を保つ「高圧注水系」と呼ばれる
非常用の冷却装置の配管が損傷していた可能性があることが分かりました。
具体的には、地震翌日の12日正午すぎに「高圧注水系」が自動的に
動き出したあと、原子炉の圧力が75気圧ほどから、6時間で10気圧
ほどまで急激に低下しています。このため東京電力は、何らかの異常があった
可能性があるとみて、「高圧注水系」の配管が損傷していたと仮定して解析すると、
圧力の変化が実際の測定値とほぼ一致したということです。
この配管は、安全上最も重要な設備に分類され、本来破損が起きては
ならない配管の1つです。東京電力は、地震で重要な配管が損傷した
形跡はないとするとともに、「計器の誤作動の疑いもある」としていますが、
仮に破損していたとすれば、地震が影響した可能性も否定できず、
徹底した検証が求められます。
ソース:URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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