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福岡市の高島宗一郎市長は24日の定例記者会見で、市立こども病院(中央区)を当初の計画通り、
人工島(東区、アイランドシティ)に移転して整備すると発表した。開院は2014年10月ごろと
なる見通し。高島市長は「こども病院の高度医療の質を確保するためには広い敷地が必要」などと
人工島を選んだ理由を説明。一方、移転に伴う地域医療の空洞化に対応するため、市医師会が現こども
病院の跡地に小児科を備えた病院の新設を検討していることを明らかにした。
こども病院をめぐって、高島市長は昨年12月から病院の事業者選定などを中断。08年の人工島
移転決定の過程を検証する市の調査委員会は15日に報告書をまとめ、人工島移転が妥当か否かに
ついて両論を併記した。
高島市長は会見で「調査委の委員長を除く10人のうち7人が人工島移転の妥当性はあると指摘し、
否定した3人が主張した防災面などの課題も技術的に解決できることから、人工島移転を決断した」
と述べた。
その上で「こども病院が移転すれば、市西部地域の小児医療が空洞化する」との指摘に対応するため、
高島市長は市医師会と協力して市西部地域の地域医療の維持に取り組むと表明。会見に同席した
江頭啓介・市医師会長は、成人病センター(早良区)に小児医療部門を設ける方針を示し、現こども病院
の跡地に同センターを移転させることも検討するとした。
一方、東日本大震災後に「人工島は大災害に弱い」などの懸念が示されたことから、高島市長は18日
に九州大の専門家から意見聴取。(1)大津波が市内に押し寄せた記録はない(2)埋め立て地は
地盤改良すれば液状化しない(3)免震構造の建物は直下型地震に対応できる-などの指摘を受け、
防災対策を講じれば人工島移転は可能と判断した。
現在地や九州大箱崎キャンパス(東区)など他の候補地5カ所は、開院までに要する期間が「3年5カ月
程度」の人工島に比べ、「5年9カ月から9年半以上」と長期に及ぶため見送った。現こども病院は耐震性
が不十分なことから「できるだけ早く移転整備することが重要だ」と語った。(>>2-に続く)
▽西日本新聞
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