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★台湾人はなぜ親日なのか―SP華字紙
・2011年5月19日、シンガポール華字紙・聯合早報は、記事「台湾人はなぜ日本が好きなのか」を掲載した。
以下はその抄訳。
「日本が好きだ」と言う台湾人は多い。同じ中華圏で、大陸の人々と台湾の人々の日本に対する
態度はまったく違う。馬英九総統は八田與一(はったよいち、訳者注)記念公園の開園式で、
植民地統治時代の日本の台湾工・農業への貢献について触れている。馬総統の態度は、多くの
年配の台湾人の声を代弁している。
台湾が日本に割譲される前から、日本は西洋現代文明の洗礼を受けており、台湾の建設は
植民地的色彩が強かったものの、客観的にみれば台湾は大陸より早く現代文明に接することができ、
インフラ、文化、制度などの面で大きな進歩を遂げたことは否定できない。日本の植民地統治の
事実を憎むこともできるが、日本による台湾建設の事実を見ることもできる。
台北で日本料理が食べたくなればタクシーに乗ればいい。運転手が味の良い日本料理店に
連れて行ってくれる。それほど日本の食文化が台湾ではもてはやされている。食文化だけでなく、
ゲーム、アニメ、文学作品、電子機器からAVまで、台湾は第二の日本ではないかと錯覚するほど
日本のものであふれている。
東日本大震災の際、台湾メディアには日本への同情と賞賛が広がった。震災の話題になると、
目に涙をためながら、まるで台湾で起こった地震であるかのように話す。歴史上日本は台湾の
敵だったが、現実には中国大陸が台湾の敵だと言う台湾人もいる。
訳者注:八田與一(1886年2月21日―1942年5月8日)。 大正期から昭和初期にかけて活躍した
水利技術者で、日本統治時代の台湾で、農業水利事業に大きな貢献をした人物として知られる。
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