11/05/24 13:02:26.13 iXKKdEyp0
「ベント」の必要性は、最初の段階では「冷却水」を入れるためだった。
圧力が高い容器へ水を注入する場合、それより高い圧力で水を送り込まないと
水は入らないし、それによって更に容器内圧力が高くなる。
原子炉を冷やすための「水」を入れるためにも、ベントが必須であった。
それが日の明けた12日未明に、600Kpa(運転基準値=427Kpa)にまで
達している可能性が出てきたので、格納容器を守るためにも「ベント」する
ことが絶対的となり、マニュアルでも約800Kpa超で行うことに。
とにかく最初の段階では、燃料棒集合体を「冷やす」ことが急がれたので、
少しでも燃料棒の溶融を軽度に抑えれば、放出される放射線物質の種類や
総量が少なくなり、作業環境の劣化も少なくできた。
結果的に核燃料を包むジルコニウムの溶解で大量の「水素」が発生したので、
後の「水素爆発」を回避できた可能性が残っている。