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福島の3号機はプルサーマル
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福島第1原子力発電所の3号機は、大量の放水で一安心と思っていたが、
21日にも従来の水蒸気ではなさそうな灰色の煙がのぼり、温度も上昇し、
再び世界中の注目を集めている。今回の事態でとりわけ3号機の状況が懸念されているのは、
「プルサーマル」だからだ。実はそのことに技術に疎い筆者はしばらく気づかずにいた。
周辺の人々に聞いても、プルサーマルという言葉の意味を漠然とは知っていても、
実際にどうウラン燃料と違うのかということをきちんと理解している人はほとんどいなかった。
というわけでプルサーマルについて調べてみた。
ウォール・ストリート・ジャ-ナルの14日付の記事、
「Officials Struggle to Prevent Meltdown at Two Reactors」では、
プルサーマルは使用済み核燃料を再利用するもので、
ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)を燃料に加工して使うというような簡単な説明をしている。
一般的な原子炉でもウランを燃料として発電する過程でプルトニウムができるが、
そのプルトニウムを燃料として再利用するわけだ。
ちなみに「プルサーマル」という言葉は和製英語で、「plutonium」と「thermal」を
合成して作られた用語だそうだ。
英語では、「nuclear power plants which use mixed oxide of uranium-plutonium (MOX) fuel」
というような説明的な表現が使われている。
なぜプルサーマル原子炉が被災後、特に注目されているかというと、
プルトニウムという金属が暴れん坊だからだ。
ウランも危険だが、プルトニウムはもっと危険。
ウランより融点が低く燃料溶解に至りやすく、臨界に達しやすいという。
MOX燃料は放射能が強く温度が下がりにくいため
原子炉が停止した後も冷却がたいへんなのだそうだ。
また発がん性が高く、いったん体内に入ると排出されにくいという特徴もあるという。