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「広報で一番大切なのはリーダー自身が信念を持って将来の道筋を語ること」と谷口氏。
「それができないようでは、津波の被害に耐えた被災者たちが世界中から集めた尊敬も、
日々損なわれていくだろう」と警鐘を鳴らしている。
海外向け英語放送「NHKワールドTV」は、震災直後から約3週間にわたり、24時間震災ニュースを放送した。
総合テレビのニュース解説や、菅直人首相、東京電力の会見なども同時通訳で中継。原発事故で海外メディアには
当初“国外退避”の動きもあり、NHKの発信する映像に海外からの引き合いが急増した。
NHKも震災直後は情報の緊急性を重視し、本来なら必要な覚書や利用条件を棚上げして「使いたいと言ってきた
メディアには提供した」(NHK)。これまで海外から注目される日本の話題は選挙など一部のニュースに限られて
いたが、今回は英BBCや米CNN、中東アルジャジーラも会見映像などを多用。NHKの海外での知名度向上には
大きな役割を果たした。
原田誠国際放送局長は「今までは中国などのアジア情報を厚くしなくては見てもらえないのでは-などと模索してきた。
震災後は、日本そのものをどう伝えていくかに力点を置いている」と語る。数土(すど)文夫経営委員長も「海外での
日本理解に、NHKが発信する情報が非常に重要になってくる」と強調した。
一方で、国際放送は、BBC、CNN、アルジャジーラの“寡占状態”とも言われる。慶応義塾の谷口氏は
「世界でシェアを取るのは至難の業。NHKワールドTVの番組は、国際放送と名乗りを上げるレベルに
達しておらず、簡単な投資では済まない」と厳しく指摘する。
谷口氏によれば、アルジャジーラは英語の「アルジャジーラ・イングリッシュ」を開局する際、BBCなどから
有能な人材を大量に引き抜き、カタール・ドーハの本社とは一線を画す批判精神を持った番組づくりを
展開したことで、支持を集めてきたという。
数土経営委員長は、新たな投資を含め国際放送強化の姿勢を示すが、国際ブランドの確立には
NHKの手腕が試されそうだ。(一部略)
※前スレ:スレリンク(newsplus板)