11/05/18 10:25:35.48 0
浜岡の温水利用の稚魚養殖がピンチ 運転停止で死滅の恐れ
中部電力浜岡原発(御前崎市)の運転停止が、静岡県の沿岸漁業に深刻な影響を及ぼしつつある。
隣接する県温水利用研究センターに、原発から冷却過程で出る温排水が供給されなくなったからだ。
センターは温水を利用して稚魚を育て海に放流してきたが、温水の供給ストップで飼育槽の水温が下がる秋以降、
稚魚が死滅する恐れがある。 (静岡総局・広瀬和実)
県温水利用研究センターは、浜岡原発1号機着工翌年の1972年10月に開設。
原発立地に伴う水産振興として、中電が建設し県に寄付した。県によると、2009年度には、
マダイ、ヒラメ、クエなど8種類、計約572万5000匹を育てて放流している。
浜岡原発では、海から取水し、発電機を稼働させるタービンの蒸気の冷却に利用している。
この過程で、水温は自然の海水よりも約7度高くなる。海水温が下がる11月から翌年7月にかけ、
センターにこの温水が一日1万5000トン送られ、稚魚の飼育に利用している。
浜岡原発が運転停止してから温水の供給は止まったが、平温の自然海水は送られてきている。
現状では飼育に支障はないが、11月以降に温水が来ないのは致命的だ。
取水槽から海水を循環させるために動かしていた浜岡原発のポンプも今後、止められる可能性がある。
水が循環しなければ水質が悪化し、夏でも魚が死ぬ恐れがある。
~長文につき、つづく~
朝日新聞 2011年5月18日
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
浜岡原発からの温排水を利用し、マダイやヒラメの養殖が行われている県温水利用研究センター=17日、御前崎市で
URLリンク(www.chunichi.co.jp)