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菅政権の内閣官房参与を務める劇作家の平田オリザ氏が
韓国・ソウルで講演し、東京電力が福島第一原発で行った汚染水の放出について、
「アメリカ政府からの強い要請があった」と発言しました。
「汚染水の処理の問題では、韓国の方々にも大変なご迷惑をおかけして、
通告が遅かったと。一応、ご理解いただきたいのは、流された(汚染)水は非常に低濃度で、
量も少なくて、あれはアメリカ政府からの強い要請で流れたんですけども・・・」(内閣官房参与・平田オリザ氏)
これは17日に菅内閣の官房参与を務める平田オリザ氏が、韓国の大学関係者や文化人、
マスコミ関係者を前に行った講演の中で発言したものです。
東京電力は先月、福島第一原発の廃棄物処理施設などに溜まっていた比
較的濃度の低い汚染水、1万トンあまりを海に放出しました。この判断について、
日本政府はこれまで東京電力側が汚染水の放出を官邸に打診、最終的に政府が了承したと説明していました。
「アメリカ政府からの強い要請」によって汚染水が放出されたとする平田氏の発言は、
日本政府が主体的な判断をしていなかったともとられかねないもので、今後、論議を呼びそうです。
汚染水の海への放出をめぐっては、
韓国や中国など近隣国が「事前に知らされていなかった」などと反発していました。
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