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東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、文部科学省がホームページで、
都道府県別に大気中の放射線量を毎日公表している。現在のところ岐阜の観測値に
上昇は見られないが、周辺県と比べ、わずかに高い数値が続いている。その理由は-。
県によると「花こう岩が大地に広く分布し、山岳地帯で岩盤が露出するなどして
いるから」。花こう岩は他の岩石よりもウラン、トリウムなど自然の放射性物質を
多く含む。多量の火山灰で覆われた関東地方と異なり、西日本一帯で数値が
比較的高いという。
放射線量は同省の委託を受けた各都道府県が観測。岐阜では県保健環境研究所
(各務原市那加不動丘)の設備「モニタリングポスト」で、1時間ごとに数値を出している。
仮に鉱山などがある東濃地方で観測すれば、さらに高い数値になる可能性がある。
12日の岐阜の最大値は0・065マイクロシーベルトで、
愛知(0・044マイクロシーベルト)や福井(0・050マイクロシーベルト)と比べると、
やはり高め。ただ、原発事故以降の数値は0・059~0・075マイクロシーベルトと、
事故前の範囲内にとどまっている。
岐阜の数値が高い点について、県には1日数件のペースで問い合わせがあるという。
担当者は「原発事故前と変化はなく、健康に影響があるレベルではないので
安心してほしい」と話している。
■写真
放射線量を測定しているモニタリングポストの設備=各務原市那加不動丘の県保健環境研究所で
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■記事
中日新聞社
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■関連リンク
文部科学省
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