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震災から2か月。未曽有の災害に遭い、壊滅的な打撃を受けても
その被害を訴えづらい業種がある。沸々とわき上がる自粛ムードや
世間体という"見えざる風"に飛ばされまいと必死にしがみついている"被災者"の、か細い声を拾った!
◆パチンコ業界に吹きつける風を追う!
「趣味嗜好だし、喫茶店でコーヒーを飲むのと変わらないはず。
業界団体も相当額の寄付や義援金を出してるのにひどいよね……」
そう苦々しく語るのは、パチンコ業界関係者だ。
目下"パチンコ不要論"が過熱している。石原慎太郎都知事が
パチンコ店と自動販売機を足した電力消費量は福島原発の電力供給量と
ほぼ同じだとし「パチンコなんてあんまり高尚な遊びと思わないが、
電力を消費しているのは滑稽。社会全体で反省したほうがいいんじゃないか」
と一喝した。それに呼応するように、メディアや一般市民の間からパチンコ業界に対する批判の声が噴出したのだ。
これを受け、4月10日には、新宿で「パチンコ屋は節電に協力しろ!緊急呼びかけ委員会」
による節電を叫ぶ署名活動が行われた。
計画停電で不自由な思いをしている人たちの不満が署名活動を後押した。
そんななか、自らも被災した福島県のパチンコ店幹部が苦しい胸の内を明かしてくれた。
「外壁やドア、窓ガラスが割れたり、パチンコ台のガラスが全損したり。
ウチは5店舗のうち3店舗が被災で営業できない状態です。当然、収入はガタ落ち。
同業者には1億数千万円するホール制御のコンピュータがやられて廃業って店も出ています。
でも食べるためには営業するしかないんです」
イカソース
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