11/05/11 15:52:13.30 HMqxT2Bl0
>>396
実は男も深刻だったりする。
「卵子と違って精子は成熟していなくて、精原細胞や精母細胞が成人でも
活発に細胞分裂しているから、放射線感受性が高いのではないかと心配されるようです。」
「確かに同じ性細胞でも卵子と精子では、放射線感受性が異なり、
男性の方が一時的不妊を起こす線量が小さく0.1~2.0Gyと考えられており
事故被曝でもこの現象が観測されている。この不妊は精子の生産が止まることによる。」
URLリンク(web.mac.com)
今回の調査 ※チェルノブイリ
(略)
被爆した父の子は,ミニサテライトの長さの変動(反復回数が子では父と2-3回異なる)が
見つかる頻度が,1.6倍に増えていました,他方,母の被爆では特に増えていなかったのです.
なぜこのような違いがおきるのでしょうか.
母の卵子は,母自身が胎児だった時にすでに減数分裂(第1分裂)の途中まで進んでおり,
キアズマにより相同対とからみ合ったような状態で,排卵まで待機します.
30歳で排卵された卵子なら30年間です.染色体の不分離をおこしやすい状況ですが,
この間DNA複製はまったく行われません.
父は思春期以後,精子を作っては排出することを繰り返します.
当然ながら精原(精祖)細胞はDNA複製を何度も行いますので,
一定の確率で複製のミスがおきます.塩基置換や,反復配列なら長さの増減がおきる
可能性があるわけです.今回の結果は,被爆した父が0.2-0.4グレイの線量を浴びた場合に
相当する変化のようです.なお子が生まれた時期と,ミニサテライトの変化の頻度を
比較したところ差がないので,セシウム137による長期的な被爆の蓄積ではなく
(遅く生まれたほうが変化が大きいはず),事故直後の短期間の被爆が原因と推定されました.