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・東日本大震災から2カ月がたち、宮城県石巻市立渡波小学校でもようやく授業が再開された。
しかし、市の方針変更のため、バスで30分離れた中学校と小学校の校舎を間借りすることに。
転校する友達もさらに増え、始業式に350人以上いた児童は306人になった。
《5月10日 きょうも離ればなれで勉強した》
渡波小が間借りしたのは貞山小学校と、その隣の山下中学校。1校で全員を受け入れられず、
1、2年は貞山小、3~6年は山下中と離ればなれになった。
渡波小からバスで“登校した”2年1組の一仙(いっさ)君(7)は「明日もバスで行くっていうから
転校したの?」と間借りの意味を理解できずに首をかしげた。
《4月27日 転校がいやで避難所を飛び出した》
「山形行くことが決まったぞ」。渡波小体育館で避難生活を続ける一仙君は父親の一洋さん(63)から
そう聞かされると、「行かない」と反対し、体育館を飛び出した。
4年2組の姉、ここあちゃん(9)とも山形の避難先に応募することは4月上旬に聞いていた。
そのときは「いつか戻ってくる」と言われ納得していたが、実際に決まると心は揺れた。「友達に
会えなくなるから行きたくない」。かたくなな弟を見て、ここあちゃんも反対した。
「電話もらったばかりで申し訳ないんですが…」。一洋さんは少し悩んだ末、石巻市役所に
断りの電話を入れた。
《5月6日 隣の学校に転校が決まった。いつか絶対戻ってくる》
4年生の蓮(れん)君(9)は、母親の亜紀さんと渡波小にお別れをしに来た。「何かあっても
遠くて迎えに行けないのが怖くて…」。車が津波に流された亜紀さんは、校舎の間借りを受けて、
隣の万石浦(まんごくうら)小へ転校させることを決めた。
蓮君は母親から転校を言われ驚いた。でも、友達も一緒に転校すると知り、自分を納得させた。
「最初に友達がたくさんできたのが渡波小。いつか絶対戻ってきたい」
石巻市教委は、年度中にも近くに仮設校舎を建てる方向で検討している。(抜粋)
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