11/05/10 00:21:11.31 0
(>>1のつづき)
声をかけられた店にしてみれば、テレビ番組で紹介してもらうことのメリットは計り知れず、
もしそれを宣伝費に換算すれば、テレビコマーシャルの価値が下がっているとはいえ、小さな
個人経営店で出せる金額ではない。
であれば、「うちの番組で紹介したいので、ちょっとだけおカネを出してくれませんか?」と
人気番組のスタッフに言われれば、たいがいの店はOKするだろう。
もしそこで断ったら別のライバル店にこの番組スタッフは行ってしまうかもしれず、そうなれば
自分の店にとっては大打撃となる。であれば、少しぐらいなら……と思うのは人情だ。
そこで↑の番組である。これは視聴者からの投稿情報があって番組が取材に行ったという体裁に
なっているが、それは事実なのか?
なにしろこの紹介のしかたは“焼肉酒家えびす”にとっていいことずくめで、もし番組を視聴した
後にこの店の看板を見れば「あ、あの店か」とみんなが思う。
しかも、安くて美味しくて子ども連れの客にも親切な接客をしてくれるとテレビ局が太鼓判を
押しているなら、これは家族連れにはポイントが高い(私も経験があるが、子ども連れに寛容な店
というのはありがたいものだ)。
そして、この事件が起きたのは放送の数日後であり、犠牲者の最初の2人は子どもである。
となれば……。
少なくとも、この番組が本当に視聴者の投稿によって取材を開始したものなのか?
“焼肉酒家えびす”からテレビ局には一銭のカネも出ていないのか?
広告代理店はまったくからんでいないのか? それを説明する責任が放送局にあると私は思う。
執筆: この記事はkappamanさんのブログ『誰も通らない裏道』からご寄稿いただきました。
(おわり)