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同じく東大地震研所属の都司嘉宣(つじよしのぶ)准教授(津波・古地震学)は「古文書を
調べると、宝永以前で同時発生と推定される巨大地震は、887年、1361年の2回。
およそ400年間隔で起きていることが分かる。最後の宝永から既に300年を過ぎている
ことからも、『次』が同時でもおかしくない」と危ぶむ。
1854(安政元)年12月には東海・東南海地震と南海地震が32時間の間隔で起きている。
しかし、1944年に東南海地震、46年に南海と続いた際には、東海地震だけが起きなかった。
このため、東海地震については「いつ起きてもおかしくない」として日本の地震で唯一、
予知を目指す態勢が敷かれている。
この「3連動」が恐ろしいのは、地震の規模について1足す1が2ではなく、それ以上に巨大化
するからだ。「長大な震源域にわたってプレート境界が滑り続けるために、断層のずれはより
大きくなる。その結果、震動もより強く、津波も高くなるのです」と古村教授。別々の地震が
わずかな時間差で起きた場合、津波に津波が重なって波高が上がる現象も起きる。15~20分差が
最も顕著になるという。
河田恵昭・関西大学教授(巨大災害)は防災の立場から「東日本大震災の大きさを直視すべきだ」
と言う。「過去のデータを解析する従来の方法論では、それ以上の地震が起きたときに通用しない。
物理的にどこまで大きな地震が起こりうるか。そこから考えるべきではないでしょうか」
例えば、地震の規模はM9・0を目安に検討する。「想定が8・4だった場合、9・0にすると、
津波の高さは2・2倍になります」。現状、10メートルの津波が想定されている地域があるなら、
20メートル以上の津波への対応が求められるということだ。伊豆半島や高知県沿岸部では、
第1波が東日本大震災よりも短い10分以内で到達する恐れもあるという。
>>3に続く