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マグニチュード(M)9.0と世界観測史上4番目の超巨大地震となった東日本大震災。
だが、ひとたび起きればこの国を根本から揺さぶる大地震は、まだある。「東海」「東南海」
「南海」3大地震や首都直下地震などだ。その危険度はどこまで高まっているのか。
<生徒が集合し、急いで学校前にある山へかけのぼりました。山から町を見ておりますと、
どろ波がおしよせて町へ舟が流れてくるやら家がなんげんともなくたおされました>
東日本大震災を思わせる描写だが、実は1944(昭和19)年12月7日にあった
「東南海地震」の光景を、三重県吉津村(現南伊勢町)のある国民学校児童が書いた作文の
一節だ(00年刊「忘れない!あの日の大津波」より)。紀伊半島東部沖から遠州灘にかけてを
震源域とするM7・9のこの地震では高さ6~9メートルの津波が起き、死者・行方不明
1223人、全壊家屋数は1万7000を超えた。
地球の表面を覆う岩石の層(プレート)の境界線が集中するこの国では、その一つの南海トラフを
震源域として、東海、東南海、南海の3巨大地震が同時に、あるいは数時間から数年のずれで
発生し続けてきた。古村孝志・東京大学地震研究所教授(地震学)は「古文書さえ存在しない時代の
地層からも、津波に運ばれた堆積(たいせき)物が見つかっている。この三つの地震については
一定の間隔で起きているのは確かで、将来、また起こらないとは誰も考えないでしょう」。
その周期は約90~150年とされる。
国の地震調査委員会によると、それぞれ30年以内に発生する確率は東海87%、東南海70%、
南海60%という。改めてその「逼迫度」に驚かされるが、特に懸念されるのが3地震の
「同時発生」だ。1707(宝永4)年10月28日の宝永地震では、津波が伊豆半島から
大阪湾、九州沿岸を襲い、49日後には富士山が噴火。死者2万人以上にのぼった。地震の規模は
M8・6と推定されている。
>>2に続く
毎日jp
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