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【5月4日 AFP】北朝鮮で過去10年間、政治犯収容所の規模が急速に増大しており、
収容者たちは「おぞましい」状況に置かれていると、国際人権団体アムネスティ・
インターナショナル(Amnesty International)が4日に発表した報告書のなかで
明らかにした。こうした強制収容所には、約20万人が収容されているとみられる。
報告書では、日常的に公開処刑が行われ、ネズミを食べて生き延びるという悪夢のような
収容所の実態が、元収容者の証言によって明らかにされている。元収容者の証言とともに、
アムネスティは収容所の位置や規模を示す衛星写真も公開した。
元収容者の1人は、「奴隷に近い状況での労働を強いられた。拷問や残酷で非人道的で
屈辱的な扱いも、頻繁に受けた」と語っている。咸鏡南道(South Hamkyong province)
耀徳(Yodok)の政治犯収容所の元収容者らは全員、公開処刑を目撃していた。
アムネスティによると、2001年時の情報と比較すると、収容所の規模は急激に
拡大している事実が分かるという。アムネスティのサム・ザリフィ(Sam Zarifi)アジア
太平洋支部長は、「北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏への権力移行と
政治の不安定期に向かうとみられるなかで、収容所が拡大していることが最大の懸念だ」と語った。
アムネスティによると、耀徳第15号管理所だけでも、連座制の適用や親戚が収容者だという
理由だけで数千人が収容されている。収容者の多くは、自分がどのような罪で収容されて
いるのかさえ把握できていないという。
■ネズミを食べる
耀徳収容所に2000年から3年間、収容されていたチョン・ギョンギル(Jeong Kyoungil)さんによると、
1日の労働は午前4時に始まり午後8時まで続いた。労働の後には、2時間の思想教育が科せられる。
「道徳に関する10項目を覚えさせられた。覚えられないと眠ることを許されなかった」(チョンさん)
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ソース:URLリンク(www.afpbb.com)