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東日本大震災翌日の3月12日に、福島第1原発1号機の蒸気を排出し格納容器の圧力上昇を
止める「ベント」が難航していた際、同日深夜に格納容器が破損して敷地境界での「被ばく線量」
が重大な健康被害を及ぼす「数シーベルト以上(1シーベルトは千ミリシーベルト)」になるとの
予測が、政府内で示されていたことが3日分かった。
政府、東京電力関係者への取材や政府文書で明らかになった。原発周辺での「著しい公衆被ばく」
の発生も想定していた。
ベントは菅直人首相の現地視察が終了した直後の同日午前9時すぎに着手したが、機器の不調で
うまくいかず、蒸気排出が確認されるまで約5時間半かかった。政府がこの間に「最悪のシナリオ」
を想定していたことが初めて判明した。
事故の初動対応ではベントの遅れで事態が深刻化したとの批判がある。この最悪シナリオは回避
されたとはいえ、ベントの遅れの問題は、首相が近く設置する考えを示した事故調査委員会の検証の
焦点となる。
短時間に1シーベルトの放射線を浴びると1割の人が吐き気やだるさを訴え、4シーベルトなら
半数が30日以内に死亡する。「数シーベルト以上」の被ばくとの表現は、致死量相当の危険性が
あることを示している。
(>>2-に続く)
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