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★「人の思い出捨てるのがボランティアなのか」 GWで現地入り 悲惨な現実に言葉失う
・ゴールデンウイーク(GW)がスタートして東日本大震災の被災地にも多くのボランティアが
駆け付け始めた。申し込みの殺到に受け付けを連休終了まで見合わせる自治体も現れるほどの
活況だが、いざ現場入りして大量に積み上げられたがれきの量に、一様に驚かされる。
あまりに悲惨な被災者の現実に絶句し、改めて震災の爪痕の大きさを実感するようだ。
「人の思い出を捨てるのがボランティアなのだろうか」
がれきで埋まった宮城県石巻市内の呉服店の片付けをしながら、東京都から4月29日に来た
会社員、大宮匡喬(まさたか)さん(23)は悩んでいた。
目の前で、民家に住む70代の女性が女性用の帽子を3つ並べていた。「見て。きれいでしょ」。
帽子は泥だらけ。洗っても使えそうにはない。きれいとも言えずに押し黙った大宮さんを見て
女性は目に涙をためながら「これも捨ててください」と言った。
帽子を捨てた後、女性は大宮さんに「ありがとう」とお礼を口にした。呉服店を片付けただけなのに、
女性に涙を流して感謝され、涙が出た。頭をただ縦に振ってお辞儀するくらいしかできず、会話は
ほとんど交わせなかった。
当初は寸断されていた道路も復旧し、甚大な被害を受けた被災地域にボランティアが入れるように
なってきた。 大宮さんは4月30日早朝、ボランティアに向かう前に、被害状況を見ようと
海辺へ走った。「津波注意」と書かれて折れ曲がった看板。テレビではよく見た風景だったが、
近くの子供たちによって「自然を大切に」と描かれた海岸のコンクリート壁が目に入った。大宮さんは
そう描いた子供たちの命までが奪われたことを案じた。今までテレビを通じて見ていた被災地の
風景の背後で、たくさんの人命が無くなっていることに気づいた。(>>2-10につづく)
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