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殴る、蹴る、暴言を吐く。被災地で、震災や長引く避難生活によって子どもたちが精神的に
追い込まれている。子どものストレスのサインにはいろいろあるが、その一つが攻撃的な言動だ。
周囲の大人は戸惑うことも多いが、どんなことに気をつければよいのか。
宮城県南三陸町の住民が暮らす避難所。小学校低学年の女児3人が、ボランティアで訪れた
男子高校生(17)の足を蹴り始めた。
靴を履いたまま、すねを強く蹴り上げる。「痛いよ、やめて」。高校生が言っても止まらない。
その後も、首を絞めたり、ズボンを引っ張ったり。高校生は「こんなことは初めて」と戸惑いを見せた。
被災地で子どもの遊び相手をしている支援団体は、こうした子どもの変化に気付きやすい。
「最初に会った時は、子どもたちはもう、全身ストレスの塊でしたよ」。3月中旬から岩手県大槌町で
子どもの支援活動をしているNPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」の吉田祥平さん(22)は言う。
サッカーをしようとボールを渡すと、力いっぱい蹴ってパスにならない。「ぶっ殺す!」と叫ぶ。かみつく。
新しいボランティアメンバーが来ると「まず蹴られる」状態だった。
この団体は、町内3カ所の避難所で子どもの遊び相手をしたり勉強をみたりしているが、こうした暴力的な
子どもは、そのうち1カ所に偏っていたという。周囲に自然が少なく、遊ぶスペースもない場所だった。
遊び相手を始めて2週間ほどたった頃から、ぐんと暴力が減ったという。「自分の欲求を抑えきれないと
いうことが少なくなった気がします」と吉田さん。自分より小さい子どもの面倒を見る子も出てきた。
(>>2以降に続く)
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