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サンデル教授「原発議論は民主主義の試金石」
【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=吉形祐司】ベストセラー「これからの『正義』の話をしよう」の著者、
米ハーバード大学のマイケル・サンデル教授(58)(政治哲学)は22日、本紙などと会見し、
福島第一原子力発電所の事故を受け、いかに原発の将来を議論するかが「民主主義の究極の試金石となる」と述べ、
建設的な論争を求めた。
1人殺せば5人を救える場合、1人を殺すことは正義か―
こうした「究極の選択」を講義で論じる教授は、原発是非論に関して
「激しく対立する問題で議論を避ける傾向があるが、間違いだ。(互いに)敬意を払い、
開かれた議論ができるかどうか、民主主義が試されている」と断言した。
議論のリード役については、「まず政治家だが、政治家はいい仕事をしていない。
市民がそれを要求していないからだ。メディアの責任は大きいが、娯楽的な『どなり合い』ではなく、
真剣に討論する場を提供すべきだ」と述べた。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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