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京都市下京区の東本願寺で16日、全戦没者追弔法会があり、記念講演で
政治学者の姜尚中東京大大学院教授が「戦争の世紀を超えて」と題して語った。
姜教授は第2次世界大戦と東日本大震災を重ねながら現代社会の矛盾について警告した。
姜教授は広島、長崎での原爆投下と福島第一原発の事故をめぐり、「科学技術が
人を殺すむごさを知った日本で、なぜ原発が絶対安全という楽観主義に染まったのか」と
問いかけ、「煩悩の闇と言える傲慢(ごうまん)があった」と指摘。
「欲望の達成のために効率を追求する社会を根底から問い直さねばならない」と呼び掛けた。
過去の戦争で相次いだ虐殺事件につて「善意ある普通の人たちが、人間に
あるまじき言動をとった」と解説した上で、「被災地の人がかわいそうと言いながら、
福島の人を差別する社会は断じて許されない」と強い口調で語った。
ソース:URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)