11/04/09 22:17:21.73 AzhJr1/x0
>>292
玉音放送口語訳
私は、深く世界の大勢と日本国の現状とを振返り、
非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、
ここに忠実かつ善良なあなたがた国民に申し伝える。
私は、日本国政府から米、英、中、ソの四国に対して、
それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告するよう下命した。
そもそも日本国民の平穏無事を図って世界繁栄の喜びを共有することは、
代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。
先に米英二国に対して宣戦した理由も、
本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、
他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。
ところが交戦はもう四年を経て、我が陸海将兵の勇敢な戦いも、
我が多くの公職者の奮励努力も、我が一億国民の無私の尽力も、
それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転していないし、
世界の大勢もまた我国に有利をもたらしていない。
それどころか、敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して、
しきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨澹たる被害がどこまで及ぶのか全く予測できないまでに至った。
なのにまだ戦争を継続するならば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、
ひいては人類の文明をも破滅しかねないであろう。
このようなことでは、私は一体どうやって多くの愛すべき国民を守り、
代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。
これこそが、私が日本国政府に対し共同宣言を受諾するよう下命するに至った理由なのである。
(つづく)