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(>>1の続き)
■宙に浮いた外国支援
3月13日に福島県相馬市に派遣されたシンガポールの救助隊は16日には帰国の途へ。原発事故で
日本政府から退避を勧告されたためだが、シンガポール政府関係者は「被災地で実質的な活動はできなかった」
と明かす。
タイは日本人の口に合うようにとタイ米1万トンのほか、もち米5000トンを送る計画だったが
「輸送先などの明確な返答がなく」(タイ外務省当局者)支援を断念した。
インドネシアは毛布約1万枚を送ったが「(毛布の厚みなど)仕様が合わない」と日本側から説明され、
準備し直した。インドネシア国家災害対策庁は「日本は自然災害で外国からの支援を受けた経験が乏しい。
受け入れルールもなく対応が難しいようだ」と話した。
外務省によると、これまでに134の国・地域と39の国際機関が支援の意思を表明したが、日本が
受け入れた国・地域と機関は約30にとどまる。支援を断られた国からは「一括した受け入れ窓口がなく、
情報が錯綜(さくそう)している」と日本の混乱ぶりに不満も出ている。
-おわり-