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>>1つづき
■ハイテク分野でも
ヨードは新陳代謝の調節・促進を行う甲状腺ホルモンの主要構成成分で、人
間の成長に欠かせない元素。海藻類に豊富に含まれ、日本人は十分に摂取で
きているが、足りていない国も多い。千葉県は県内の事業者と連携し、モンゴル
やカンボジアでヨード支援事業を展開。県産業振興課は「日本が誇る重要な国
際協力活動」と胸を張る。
ヨードは液晶ディスプレーの材料に吸着させると画質が向上するなどハイテク
分野でも用途があるため、これまで安定ヨウ素剤向けの生産は限られていた。
しかし、原発事故で需要が急増。原子力発電所がある自治体などが備蓄を急
ぎ、日本天然ガスの親会社「関東天然瓦斯開発」の株価が高騰する事態にな
っている。
■工場稼働率50%
生産増の妨げになっているのが計画停電だ。安定ヨウ素剤の原料、ヨウ化
カリウムは、かん水から抽出したヨードをカリウムと約20時間攪拌(かくはん)
して製造する。日本天然ガスの担当者は「この間に少しでも攪拌機が止まれ
ば原料が固まってしまい、使い物にならなくなる」。千葉県内のヨード加工会
社も「計画停電で工場稼働率が50%に落ちている」と悲鳴を上げる。
ただ、安定ヨウ素剤「ヨウ化カリウム丸」を製造販売する「日医工」(富山市)は
「震災後、200万人分を増産した。万が一の事態に対する備えは十分。慌てず
に対応してほしい」と呼びかけている。
(おわり)