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その村にはパン屋が一件しかなかった。
パン屋は原子力釜と火力釜でパンをつくっていた。
村人はパン屋の言葉を信用して原子力釜の使用を認めた。
しかし、村に天災が起こり、釜から放射性物質が漏れだした。
すぐ対応すれば被害は少なかったが、パン屋は自己保身に走り、
放射性物質は漏れ続けた。村人は言葉が裏切られたと思った。
放射能の恐怖が刻一刻と村人の心を蝕み、村人はパン屋に押し寄せた。
そこでパン屋が一言「あんたらもパンを購入してきたのだから私と同罪だ」
パン屋がパンを作り村人がそれを購入することは当たり前の行為。
問題は信用を裏切ったこと。間違いを認めずに開き直ること。
論点すり替えのその一言は村人に一層の不信感をもたらすだろう。
正当な怒りをぶつけるだろう。「ふざけるな」と。