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(>>1のつづき)
都内のある支社の幹部は「地元の警察署員から『原発問題の影響もあり、社員の安全には
くれぐれも気をつけてください』と注意を受けた。危機感は持っているが、そもそも、こちらが迷惑を
かけている側でもあるので……」と複雑な表情だ。
都内にある勝俣恒久会長の自宅では、東電から要請を受けた警視庁が18日に警察官の詰め所を
設置し、警戒を強めている。
東電関係者によると、東京支店で電話相談を受け付けるコールセンターには連日、原発事故や
計画停電への苦情・抗議が殺到。電話応対の処理能力を超えているという。同センターに直接来て、
「なぜ電話に出ないんだ」といらだちを職員にぶつける人も出ている。
都内の浄水場の水道水から基準を超える放射性ヨウ素が検出されたと公表された23日以降は、
放射性物質への不安や「東電はどう責任をとるつもりか」といった抗議も寄せられている。
東電の男性社員は「自分だけでなく、家族も相当まいっている。妻は『肩身が狭い。近所の人からも
白い目で見られている気がする』と話していた」と嘆く。
東京支店幹部は今の心境をこうもらした。「抗議に対応している社員の中には『自分も福島に行って
手伝いたい』と希望する者もいた。原発事故の収束がうまくいかない中で、お客さんには申し訳ないと
いう気持ちでいっぱいだ。今は我慢するしかないとみんなで言い合っている」(以上)