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★「何しに来たの?」首相視察に冷ややかな声
・「もう少し前に見てほしかった」。2日、岩手県陸前高田市の避難所になっている
市立米崎小を訪れた菅直人首相は約20分で立ち去った。東日本大震災発生から
3週間以上たっての視察に「正直言って、何をしに来たの」と冷ややかに見る住民も
多かった。
菅首相は青い作業着姿で、自衛隊が入浴サービスをしているグラウンドにバスで着いた。
米崎小には約160人が避難するが、壊れた自宅の後片付けに出ている人も多く、
体育館にいたのは約60人。首相はその半数ほどの住民に直接声を掛けて回った。
「どれくらい被災者の状況を見てもらえたのか」。両親と3人で避難する漁師佐藤一男さん
(45)の表情は厳しい。「電気や水が通っていない避難所もある。遺体の捜索すら手を
出せない人もいる。そっちに気を向けて」と話した。
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