11/04/02 06:43:20.90 0
>>1の続き
世界最大の民間電力会社である東電は容赦なくたたかれており、その将来は不明だ。
公然と国有化を口にする政治家も出てきた。30日の同社株終値は1962年以来最低の466円と、
事故前に比べ80%近く低い水準だった。
一方、勝俣会長は30日の会見で、「わたしどもは民営でありたい。そのための最大限の努力をする」と訴えた。
資金調達については、「いくらあっても足りない。こういう状況なので政府と協議をして何とか
資金不足に陥らないよう努力する」としている。
清水社長は、父親にならい大学卒業後に東電に入社した。かつてインタビューで、
公益に尽くす要素がある仕事に就きたかったとしている。
前任の勝俣氏は2008年1月、後継者発表の会見で清水氏を選んだ理由について、「スタミナがある」ため、と説明。
その後2人は、同氏の強さを示す例として、足に1キロの重りをつけて歩くエピソードを語った。
清水氏はこの会見でモットーを聞かれ、禅の「看脚下(かんきゃっか)」と答えた。
意味は、自分の足元を見ることだとしている。その後、経団連向けのエッセイでは、
自分の人生でこの言葉がいかに大切かを説明。完全な暗闇に陥ったかのような状況でも、
慌てず、足元にあるものに注意を向けることの重要性を説いた言葉だとの解釈を示している。
東電の硬直化した世界で、清水氏の社長指名は急進的かつ02年に発覚した原発点検の不正事件の結果とみられた。
この事件では、首脳陣4人など幹部の一掃があり、花形の経営企画部門にいた勝俣氏が翌月に社長に就任した。
これに対し目立たない調達部門にいた清水氏の社長指名は伝統に逆らったものだ。
清水氏の魅力の一つに、コスト削減により利益を絞り出せる、ということがある。
続く