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原発事故支援へ、米軍部隊「シーバーフ」 化学・生物兵器のプロ
医療・除染・復旧も担当
東日本大震災に伴う福島第1原発事故の深刻化を受けて、米軍から派遣される
「化学・生物兵器事態対応部隊(CBIRF=シーバーフ)」は、米本土での核・生物・化学テロなどを想定して訓練を積んできた。
米国内でも厚いベールに包まれてきた部隊が日本で起きた未曽有の原発事故という
“有事”にいかに能力を発揮するか注目されている。(田中靖人、ワシントン 佐々木類)
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シーバーフは平成7(1995)年の地下鉄サリン事件を受けて1996年4月に設置された
米軍で唯一常設の化学・生物兵器事態への即応能力を持つ約500人の部隊だ。
現在は、2001年の米中枢同時テロを受けて米本土防衛を主任務に創設された
米北方軍(コロラド州)傘下の特殊部隊「CCMRF(シースマーフ)」に所属している。
シースマーフは、陸、海、空、海兵隊の4軍で構成された1個旅団規模の統合特殊部隊(約4700人)。
バージニア州フォートモンローの米陸軍基地などで、核攻撃や原発へのテロ攻撃、
生物、化学兵器テロや原発事故などを想定した訓練を続けている。
具体的には、被災地の自治体や民間の病院などと連携しながら、高濃度汚染地域からの
被災者の救出・搬送、汚染源の特定と汚染濃度の観測、要員・部隊の除染などに従事する。
がれきの除去や移動経路の建設、物資輸送など被災地の復旧活動も担う。
有事の際にシースマーフの初動部隊として出動するシーバーフは2個の初期対応部隊で構成され、
各部隊には偵察チーム、被災者捜索・救出チーム、医療チーム、除染チーム、爆発物処理チームがある。
今回日本に約140人が派遣されるが、実際の放射能汚染下での行動は初めてとみられ、
現在、自衛隊との具体的な連携方法を詰めている。
産経新聞 2011.4.1 08:04
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
米軍の原発支援状況
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