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深刻な状態が続く福島第一原子力発電所の復旧作業現場で、放射線の量を量る「線量計」が
地震で壊れて不足し、一部の作業員の被ばく量の管理ができていないことが分かりました。
厚生労働省は「作業員を大量の被ばくから守るうえで問題だ」として、東京電力の安全管理の
在り方を調べることにしています。
福島第一原発では、水素爆発などが相次いで広い範囲に放射性物質が飛び散り、場所によって
高いレベルの放射線が検出されています。しかし、東京電力では、被ばく量を量るのに必要な
線量計の多くが地震で壊れたとして、一部の作業グループでは代表者にしか持たせず、
作業員一人一人の被ばく量の管理ができていないことが分かりました。国の規則では、
被ばくを伴う作業を行う場合、作業員全員に線量計を持たせるよう事業者に義務づけていて、
福島第一原発で電源復旧に当たった作業員の男性は「被ばく量は作業によって一人一人変わる
はずで、自分がどのぐらいの放射線を浴びたか分からない」と不安を訴えています。東京電力
では「放射線量が高くない場所に限った運用で、安全管理はできている」と説明していますが、
厚生労働省では「原発事故の現場ではいつどこで大量の放射線を浴びるか分からず、事実なら
作業員を被ばくから守るうえで重大な問題だ」として、東京電力の安全管理の在り方を調べる
ことにしています。
▽NHKニュース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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