11/03/30 17:01:01.77 0
そして、リスクをかえりみない声の小さな人たちの頑張りが、この国を支えている。
この構図を言い表すのにもっとも適当な言葉は、「身分制度」だろう。
たぶん、今後多くの人が、彼ら作業員の給料が安い理由について言い訳するだろう。
「資本家の陰謀である」と言う人もいれば、「本人の努力不足だ」と言う人もいるだろう。
あるいは、お決まりの「日本人の自己犠牲」に持っていき、
「誰かがやらなければならないことだから」という美談でお茶を濁すかもしれない。
でも、その“誰か”が彼らであるべき理由は、美しくもなんともない。
「身分が違うから」というのが本当の理由である。
もっとも、それが報じられることは、今後もないかもしれない。
新聞に記事を書き、ニュース番組を作っているのもまた、とても声の大きな人たちだからだ。
カダフィ軍に参加した貧しい兵士たちは、砂漠でリッチになる夢でも見ていることだろう。
日々、原発に入っていく下請け作業員は、どんな夢を見るのだろうか。
追記:2011年3月29日付東京新聞によると、一部協力会社で日当数十万円という条件が
提示され始めているとの報道があった。不幸な形で、身分制度が崩壊しつつあるということだろう。