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原発、明暗分けた津波対策 女川は避難所に2011.3.24 22:32
東日本大震災の被害では、同じ東北の太平洋沿岸に立地する東京電力の
福島第1原発と東北電力の女川原発が明暗を分けた。福島第1原発が多くの
住民を故郷から引き離した半面で、女川原発には壊滅的被害となった女川町民が
避難所として身を寄せている。2つの原発の明暗が分かれたのは福島第1
原発では想定された津波の高さが約5・6メートルだったのに対して
女川原発は9・1メートルに設定した立地のわずかな違いだった。
福島第1原発は過去の事例を参考に津波の高さを最大約5・6メートルと
想定して設計されていた。東京電力は「隣の南相馬市の津波の高さは
約10メートルにも及んだとされ、今回の津波は想定をはるかに超えていた。
揺れは耐震設計の600ガルを下回っていただけに津波にやられました」と説明する。
一方、女川原発は昭和53年の宮城県沖地震後の59年に運転を開始。
東北電力によると、三陸沖地震津波や宮城県沖地震の経験から津波想定は
高さ9・1メートル、耐震設計は580ガル、半径5キロ以内に活断層がない
-などの地盤条件も含めた総合的な判断で現在の場所に建設されたという。(以下略
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