11/03/29 19:14:35.88 noqeglke0
■■その1:
みなさんのスレを読んでいると、台湾へ行ったことない人もいるようですね。
台湾は自由で、親日的で良いところです。旅行することをお勧めします。
日本は過去に台湾・中国・朝鮮韓国を植民地にしたり侵略したりという過ちを犯しました。
この点は忘れてはなりません。ところがその後の各国の対日感情は一様ではありません。
なぜその差が生じるのか、考えてほしく思います。
中国では1990年代、江沢民が「愛国主義教育」を実施し、これは実質的な「反日」に
なってしまいました。メディアはそろって日本叩きをしました。ソ連・東欧の共産主義が
軒並み崩壊した1980年代末期、中国でも多数の民衆が北京天安門で民主化要求運動を
しました。これに対し中国政府は戦車を繰り出し、民衆数百人以上を殺害して運動を鎮圧
しました。1989年「天安門事件」です。中国国民は政府に失望し、民心が離れました。
民心をつなぎ止め、政権を維持するために中国政府が始めたのが「愛国主義教育」です。
事実上、その教育の材料にされてしまったのが日本あり、中国で反日感情が強いのはその
ためです。
戦前、日本は台湾を50年間植民地支配したにも関わらず、台湾が親日的なのは意外です
ね。1945年、日本が敗戦し台湾から撤退した後、そこへ入ってきたのが蒋介石の国民
党です。中国国内で共産党との内戦に敗れた国民党は台湾へ逃げのびたわけです。ところ
が当時のその国民党の資質は非常に低く、台湾民衆の大きな反感を買いました。「犬(日本)
が去って、豚(国民党)が来た」と言われました。「日本植民地時代のほうがまだマシだっ
た」という意味です。
私は日本の台湾植民地支配を正当化するつもりはありませんが、ここで言いたいのは、
歴史は机上・書籍の上で考えるほど単純ではない、ということです。中国国民は「台湾は
中国の一部」と強硬に主張し続けていますが、台湾国民の過半数はそうは考えていません。