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予断を許さない状況が続く東京電力福島第一原子力発電所で修復作業に当たって
いる作業員の厳しい労働環境が28日、明らかになった。
この日記者会見した経済産業省原子力安全・保安院福島第一原子力保安検査官
事務所の横田一磨所長(39)によると、朝食はビスケットと野菜ジュース、夕食は
非常食用の五目ご飯などと缶詰で、1日2食となっている。
夜は同原発1号機から北西に約300メートル離れた「免震重要棟」の緊急時
対策室で雑魚寝する。各人に配布されているのは毛布1枚だ。
東電によると28日現在、同社や協力会社の計450人が所内で作業に携わっている。
28日、経済産業省原子力安全・保安院の記者会見などで明らかになった東京電力
福島第一原子力発電所の作業員らの過酷な労働環境。限られた食事、高い放射線量
の中、危険と隣り合わせの修復作業が続く。
◆日課◆
原子力安全・保安院福島第一原子力保安検査官事務所の横田一磨所長(39)は
22~26日、作業員への指示を行ったり、作業員らが食事や睡眠を取ったりする
免震重要棟の「緊急時対策室」に滞在、28日会見を開いて状況を報告した。
免震棟は地震の揺れを軽減できる構造で、昨年7月に利用が始まった。東電によると、
2号機で爆発が起きた15日には、東電と協力会社の作業員や技術者計約800人のうち、
原子炉への注水を行う約50人を除いていったん所外に避難したが、その後は270~
580人程度が所内にいる。
つづく
(2011年3月29日03時03分 読売新聞)
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